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wildbunch.jpg1969 THE WILD BUNCH  ワイルド・バンチ

Great Britain LP Warner Bros. WS 1814

 1913年、時代の波に取り残されながらも、強盗稼業を続けるパイク率いるグループ「ワイルド・バンチ」のテキサス州からメキシコへの逃避行と、彼らの壮絶な最期を描いたサム・ペキンパー監督の傑作。フロンティアの喪失でアイデンティティを失った彼らの心情を謳うのはメイン・テーマの美しいメロディーとメキシコ民謡「ラ・ゴロンドリーナ(つばめ)」。特に「ラ・ゴロンドリーナ」は、彼らが束の間の楽園であったメキシコの村を去ってゆくシーンや、エンディングのクレジットで効果的に使われている。しかし、作曲家ジェリー・フィールディングの真価は映像をサポートするオーケストレーションの確かさにある。6分近く続くオープニング・タイトル、町に入ってくる彼ら、彼らを見つめながらサソリと蟻の群れをもてあそんでいる子供たち、禁酒の集会、そして強盗の始まりまで、カラー画面からモノクロへ、ストップモーションを差し挟みつつ交互に画面が変わる、その秀逸な構成。そして、それに絶妙にシンクロするタイトル曲が、来るべき殺戮を予感させるように徐々にサスペンス・ムードを盛り上げていく。 
 列車強盗シーンでのスリリングでスケールの大きなオーケストレーションや、クライマックスの殺戮で失われた多くの命に対する「挽歌」を思わせる静かな佳曲「Dirge and Finale」など、フィールディングが思いのたけを注ぎ込んで創り上げた力作であり、西部劇音楽の傑作である。

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