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grandchemin.jpg1988 LE GRAND CHEMIN  フランスの思い出

France LP Milan A 355

 母のお産のために、母の幼友達の元へ預けられることになった男の子が初めての一人ぼっちで田舎で過ごす長い夏休みを、淡々と描いたジャン=ルー・ユベール監督作品。  
 ギターの軽快なイントロから導かれる明るく流麗なメロディー「Louis et Martine」が自由奔放な子供たちを軽やかに描いて素晴らしい。また田舎の情景を静かに包むようなメイン・テーマ、そしてピアノが静かに響き感動を呼び起こす哀しみのテーマも印象的。これら3つのテーマを軸にジョルジュ・グラニエは、男の子と田舎の人たちの心象風景を音楽で見事に表して見せた。
 主人公のナイーヴな男の子と、かなりおませな女の子の納屋での2ショットのデザインがいい。

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guerre boutons.jpg1962 LA GUERRE DES BOUTONS  わんぱく戦争

France EP Philips 432.752 BE

 原作はルイ・ペルゴーの同名小説で、「ボタン戦争」は現実の核戦争にひっかけているように思われる。南フランスののんびりした田舎を舞台に、隣同士の事あるごとに対立している二つの村の子供たちが、村の境界にある原っぱを戦場に、敵方の服のボタンを勝利の勲章として繰り広げるのびのびとした「戦争ごっこ」をユーモラスに描いたイヴ・ロベール監督の快作。 ジョゼ・ベルグマン作曲による、子供たちの意気揚々とした姿を勇ましく描いたメイン・テーマのマーチ曲が素晴らしい。
 裸で元気に走り回る「ちびのジュビス」を演じたアントワーヌ・ラルチーグ坊やは、この作品で人気爆発、のちに主演作「わんぱく旋風」を撮る。

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voyageballon10.jpg1960 LE VOYAGE EN BALLON  素晴らしい風船旅行

France 10 inch LP 840.906 BZ

 70歳の科学者が自ら発明した気球で、孫と共にフランスの空の散歩へ旅立つ。パリからブルターニュ、そしてアルプス、プロヴァンスからカマルグ地方へ、帆船との競走や山火事、海水浴、様々なトラブルを交えながら、のどかにゆっくり時が流れるような旅を美しい映像で綴ったアルベール・ラモリス監督の傑作。 音楽担当ジャン・プロドロミデスは、80名ものミュージシャンに12名のギタリスト、30名の男声コーラスを駆使して「壮大なフランス交響詩」を書き上げた。
 彼は、1927年7月3日、パリ郊外のヌイイ・スール・セーヌ生まれ。法律家の父は彼に法律の勉強をさせたかったようだが、彼は早くから音楽に魅せられており、パリ国立高等音楽院に入学。音楽教育者として著名なノエル・ギャロンや、現代音楽の作曲家オリヴィエ・メシアンに師事。また作曲家で理論家のルネ・レイボヴィッツから十二音技法の教えを受け、無調性音楽に対する関心を高めていった。第二次大戦中に軍の映画部門でミュージシャンとして働いたのが縁で、1956年より映画音楽に参入、その後、ジル・グランジェ監督の「Archimède le clochard」で主演のジャン・ギャバンに気に入られ、彼の推薦のおかげで様々な監督たちの作品を担当した。本作以外には、合唱曲がメインの1964年ジャン・ドラノワ監督作品「悲しみの天使」や、現代音楽のスタイルを生かしたロジェ・ヴァディム監督の「血とバラ」(1964年)、エドガー・アラン・ポーの怪奇と幻想の世界を映画化した3つのオムニバス作品「世にも怪奇な物語」の1挿話(1968年)や、1982年のアンジェイ・ワイダ監督作品「ダントン」の音楽も手がけている。

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1959 VOULEZ-VOUS DANSER AVEC MOI ?  気分をだしてもう一度

 「この神聖なお転婆娘」(1956年)、「殿方ご免遊ばせ」(1957年)に続き、ミシェル・ボワロン監督が撮ったブリジット・バルドー主演作。歯科医の夫に着せられた無実の罪を晴らすために奮闘するヒロインを描くミステリー・コメディ。 音楽担当はアンリ・クロラとアンドレ・オデール。ワルツやマンボ、チャチャ、ロックンロールなど劇中、バルドーは軽やかな動きで、様々なダンスを披露してくれる。

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France EP Philips 432.454 BE

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Spain EP Philips 432 454 BE

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quatrecentscoups.jpg1959 LES QUATRE CENTS COUPS  大人は判ってくれない

France EP Vogue EPL. 7.631

 フランソワ・トリュフォー監督の長編第1作。親たちや教師など大人たちから受け入れられない12歳の少年アントワーヌ・ドワネルが、もどかしくも精一杯生きる姿を淡々と描いた作品。画面からにじみ出る暗いイメージは、自身非行経験があり、社会に対する疎外感を持ち続けたトリュフォーの心情を色濃く反映している。 音楽担当のジャン・コンスタンタンは、彼を尊敬し自らキャバレーの楽屋を訪れて仕事を依頼したトリュフォーの要望に応えた。メイン・テーマは明るいワルツ・アレンジもいいが、別アレンジのギターがつま弾く乾いた音の響きが主人公のどうする事も出来ない不安をより的確に代弁している。
 トリュフォーは、本作を皮切りにジャン・ピエール・レオー主演による「アントワーヌ・ドワネル」シリーズとも言える作品群を発表していく。「二十歳の恋ーパリ編、アントワーヌとコレット」(1962)、「夜霧の恋人たち」(1968)、「家庭」(1970)、「逃げ去る恋」(1979)。

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mononcle.jpg1958 MON ONCLE  ぼくの伯父さん

France EP Fontana Cinémonde 460.565 ME

 プラスティック工場の社長の息子は、近代的で設備の整った自分の家を嫌い、下町の庶民街に住む伯父さんと遊ぶのが大好き。それが気に食わない社長夫妻は伯父さんに無理やり嫁さんを世話したり自分の工場で働かせたりするが、上手くいかない...「のんき大将・脱線の巻」(1947年)、「ぼくの伯父さんの休暇」(1952年)に続き、ジャック・タチ監督が人間本来の生き方への風刺を織り交ぜながらほのぼの、のんびりとしたタッチで描いた傑作コメディ。
 アコーディオン、ギター、ピアノ、ヴィブラフォンが様々に交互に絡み合って奏でられる、懐かしさと可愛さ、優しさに満ち溢れたメイン・テーマが素晴らしい。一度聞けばすぐ口ずさめるほどに馴染みやすい映画音楽のスタンダード曲である。また伯父さんが住む庶民街の空気を絶妙に描いたワルツ調の音楽や、社長の車での通勤シーンに流れたモダンな曲も忘れ難い。
 音楽担当はフランク・バルセリーニとアラン・ロマン。フランク・バルセリーニは1920年、フランスのリヨン生まれ。本作が初の映画音楽で、以降3作ほど担当しているが詳細は不明。ジャズの作曲家であるアラン・ロマンは1905年ポーランド生まれ。ライプツィヒやベルリン、パリで学び、音楽学校スコラ=カントールムの創設者の一人である作曲家ヴァンサン・ダンディに師事した。映画は1932年より10数本担当しているが、本作や前作「ぼくの伯父さんの休暇」が代表作であろう。

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Italy EP RCA Italiana EPA 30-300

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Argentina EP Philips 460 565 E

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Great Britain EP Fontana TFE 17175

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Japan 45 Epic/Nitchiku NS-21

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uneparisienneep.jpg1957 UNE PARISIENNE   殿方ご免遊ばせ

France EP Vega V45P 1893

 この神聖なお転婆娘」(1956年)に続き、ミシェル・ボワロン監督が撮ったブリジット・バルドー主演作。フランス首相の一人娘が官房長にほれ込み大騒動の末に無理やり結婚、しかし夫の女性関係に悩まされた彼女は国賓の王子と腹いせの浮気をし、思わぬアヴァンチュールを楽しむ・・・ クリスティアン・ルグランのスキャットが最高にはじける「Paris B. B.」や、アコーディオンとサックスのメロディーがのどかなタッチの「Valse du roi」、ドラムの連打によるイントロに続くアップテンポの混声スキャットがユニークな「Duo du balcon」など、当時新進のミュージシャンであったアンリ・クロラ、ユベール・ロスタン、アンドレ・オデールの新鮮な感覚が引き出された快作。

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